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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第11章 不安な心

「じゃ、お二人さん仲良くやっていくんだよ。」
「ありがとう!サラ、行こうか。」
店員さんに挨拶すると、アズとまた店内を回る。
買い物を終えて、外に出るとアズが心配そうに私の顔を覗き込んで聞いた。
「さっき言われた事、気にしてる?」
「えっ?なんで?」
「急に寂しそうな顔してるから。」
「そんな事ないよ…。」
「ねぇ、サラ。俺はこうしてサラと過ごせるだけで幸せだよ。サラは違うの?」
「ううん。幸せだよ。」
「じゃ、一緒にいる間は、寂しい顔しないで。楽しまなきゃ、勿体ないよ。」
「そうだね…。」
いつも前向きなアズ。
アズは本当に私を好きなんだろうか?
そんな不安な気持ちにさえなってくる。
ただの遊びなら、相手が結婚してようが関係ないし。
寧ろ、結婚してる人の方が、遊びなら楽だから…。
もしかしたら、遊ばれてるのかな…?
考え始めたらキリがなくて、どんどんとマイナスな考えしか浮かんでこなくなっていた。

