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3週間の情事
第3章 2日目
お互い昨日と同じものを飲んでいる。
クリーミーな液体が、カップの半分くらいになったところで空森さんは、『3週間の恋人』の理由をおずおずと話し始めた。
「昨日の電話の相手は私の母でして……私もいい加減年も年何で、最近やたらお見合いを勧められているんです」
「そうですか。早く空森さんの花嫁姿を見たい親心でしょうかね?」
空森さんの学歴まで知っている訳じゃないから、確実な年齢は解らない。
だからと言って、女性に年齢を聞くのも失礼な気がしたから、無難そうな答えを探していく。
慎重になっている俺の様子を空森さんはジッと見詰めると、安堵したのか緊張がしていた表情が和らいできた。