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声を忘れた歌姫 ~ トラワレノ キミ ~
第6章 報酬は、刹那的な温もりで

彼女の声を聞いて安心したスミヤは、再び意識を身体へ戻した。

意地の悪い唇で、敏感なトコロを点繋ぎにするようについばんでいく。

時おり腹部を舌で撫で

脇腹や太ももを逆撫でする。


《 アっ…!! 》


リリアはもう…座っているのも難しそうで

布団に崩れそうになる彼女をスミヤは許さず、自分の前に膝立ちにさせた。

自身の肩に腕をまわさせ、倒れないように。



「…もっと…啼くんだ」

《 ハァ…ぁ、ぁ‥…ッ‥‥ 》

「…ふ…腰をこんなにくねらせて…。可愛いね」


触ってもいない場所から女の匂いがただよう。

それは男を誘う香りで、触れてもらえないことを怒っているようだ。

スミヤはその香りに気付いていながら胸ばかりを可愛がった。


こうやって焦らすとリリアはもどかしげに身体をよじり、無意識に腰を動かす。

その淫猥な動きが彼女の清純な美しさを逆に引き立てることを、スミヤは知っているのだ。



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