この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
声を忘れた歌姫 ~ トラワレノ キミ ~
第6章 報酬は、刹那的な温もりで
彼女の声を聞いて安心したスミヤは、再び意識を身体へ戻した。
意地の悪い唇で、敏感なトコロを点繋ぎにするようについばんでいく。
時おり腹部を舌で撫で
脇腹や太ももを逆撫でする。
《 アっ…!! 》
リリアはもう…座っているのも難しそうで
布団に崩れそうになる彼女をスミヤは許さず、自分の前に膝立ちにさせた。
自身の肩に腕をまわさせ、倒れないように。
「…もっと…啼くんだ」
《 ハァ…ぁ、ぁ‥…ッ‥‥ 》
「…ふ…腰をこんなにくねらせて…。可愛いね」
触ってもいない場所から女の匂いがただよう。
それは男を誘う香りで、触れてもらえないことを怒っているようだ。
スミヤはその香りに気付いていながら胸ばかりを可愛がった。
こうやって焦らすとリリアはもどかしげに身体をよじり、無意識に腰を動かす。
その淫猥な動きが彼女の清純な美しさを逆に引き立てることを、スミヤは知っているのだ。