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声を忘れた歌姫 ~ トラワレノ キミ ~
第6章 報酬は、刹那的な温もりで
「もっと欲しいかい…?」
肩にまわしている彼女の手がスミヤの黒髪を掻く。
リリアは苦しそうだ。
スミヤがワンピースの裾をまくると、愛液がせき止めきれずに太ももを伝っているのが見えた。
薄暗い部屋で、ポタリと布団に落ちるモノ
それは彼女の頬を濡らす涙とは限らない──。
「欲しいなら…おねだり、してみる?…リリア」
わざと追い討ちをかけてリリアの表情を愉しむ。
羞恥と焦燥が混ざった涙顔の彼女は、どうしていいかわからずに困っていた。
“ それも無理もないか ”
おねだりまで求めるのは酷だったか。
もとからわかってはいたが、彼の内にひそむ嗜虐心がそれを求めずにはいられなかったのだ。
「ああ…気にしないで。君はただ自分の欲望に素直に……ね」
《 ぁぁ…!! は…‥ァ、ァ…っ》
「──…そう…。僕を求めればいい」
ツンと膨らんだ胸の先端を舌で押し潰し…絡ませ、円をかいてくすぐる。
もう一方を忘れることなく指で弄りながら、リリアの戸惑いを理性と一緒に限界まで蕩けさせた。