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わけありっ、SS集!
第3章 狼とエビフライ

 狼也くんが狼番長と呼ばれるようになったのは、高校に上がって一ヶ月が過ぎた頃だった。
 校舎裏で上級生に因縁をつけられ、カツアゲにあったのだ。だけど狼也くんは、小さい頃から空手を習っていたから強い。三人の上級生をあっという間にのしてしまった。それをたまたま目撃していた僕。僕の他にも何人か、同級生の子がその現場にたまたま居合わせた。それが、この行事の始まりできっかけ。
 狼也くんは、もともととても美人だ。さらさらした黒髪、色白の肌、二重だけど凛々しい目、ふっくらピンク色の唇。
 体の線も細くて一見美少女のようだ。だけどあまり笑わないし、人と騒がない。うるさいの苦手らしくて。少し目付きがきついのもあり、近寄りづらいオーラが出ているらしい。僕は小学生から彼と一緒の学校だったし家も近所だったから、そういうの気にならないけれど。
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