
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わけありっ、SS集!
第5章 痴女お姉さんと僕

「ねえ」
「ん?」
「……可愛い声って言われるの、嫌でした? 傷つけてしまったのなら、ごめんなさい。でも僕、お姉さんの声素敵だなって思いますよ? その格好も設定も……」
励ますつもりで頑張る。口下手なりに。
「ほう、だったらあたしとするかい? セックス。あんたの精液を、搾り取らせてくれるのかい?」
お姉さんが凄むように言う。だけど相変わらず安定のロリ声。
「そ、そーゆうのは……」
再び近付いてきたお姉さんの手が僕の股間に。
「あう……っ」
セックス、の経験なんてないけれど、そこを擦られるのが気持ちいいことはわかっていた。自分で触ったことしかないけど。
お姉さんの手でされたら……どうなっちゃうんだろう。
「ふふ、可愛い顔になってきたじゃないか。あたしがもっとヨくしてやろう……」
そう言って、彼女の唇が僕のに……。
「だ、ダメですううっ」
僕は最後の理性を振り絞って、お姉さんの体を突き飛ばした。
お姉さんは少しよろけて僕から離れる。
「やっぱり……あたしには色気が」
「じゃなくてですねっ! ああお願いだから落ち込まないでえっ」

