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びっちカノジョ 【2期目】
第5章 Scene.04
抱き抱えていたピンク色のスライム。
体がぐにゅーっと伸びたと思えば、獣人の顔にへばりついた。
目やら鼻を覆う、ゼリー状の体。
「あらぁ………」
見てる方が息苦しさを覚える。
獣人は藻搔きながら取り除こうとしてる。
それでも鋭い爪は、ぷにょぷにょした体に埋まるだけで、顔から剥がれる事は無かった。
「ウグ…グゥ………」
ダイナミックに前から倒れた獣人。
「…アンタ……凄いわね………」
再び丸みを帯びた体型へと戻ったスライム。
思わず声を洩らせば、腕の中でぷるぷる揺れていた。
まるで言葉が分かっているかのようなタイミング。
「取り敢えず…ソイツ居れば大丈夫っスねっ」
ヤスも安心したのか、再び残りの獣人たちへと向かっていった。
「…何か…アンタたち……凄いわね………」
一人と一匹の活躍に思わず舌を巻いた。
そして、数十分後。