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びっちカノジョ 【2期目】
第5章 Scene.04
「ってぇ…またぁ!?」
「ちょっとぉっ!?」
「っと…こっちにもっスよぉっ!?」
「それじゃアッチに………」
「コッチにも居るっスよぉっ!?」
「そしたら…アッチよぉっ」
「うがあっ! ココにもぉぉぉっ!?」
「もお、イヤぁぁぁっ」
草原を疾走する事数時間。
何故か、やたらと色々なモンスターに遭遇する。
「このエンカウント率の高さは何なのぉっ!?」
「え、えんか…うんと?」
「どーでも良いから逃げてぇっ」
数時間もアタシを抱えた儘、走り続けるヤスも凄い。
けど、抱き抱えられてるアタシも、カラダが強張って来ててキツくなってきた。
スライムはお腹の上で伸びている。
こういう時はカラダが熱くなったりしないのが不思議だったりするけど、今はそんな場合じゃ無いから助かる。
「もう…何処に逃げりゃいいんスかねぇっ!?」
「そんなのアタシに訊かれても知らないわよぉっ」
すっかり暗くなった草原。
モンスターとの追いかけっこに終わりが見えそうになかった。