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びっちカノジョ 【2期目】
第5章 Scene.04
アカネの小さな叫び声。
「ちょ、ちょっとぉっ!?」
次いで戸惑う声。
「…あらぁ?」
「アレって…もしかしてっスけど………」
ヤスの頬がヒクヒクしてる。
アタシの頬もヒクヒクしてる。
「えっ!? ちょ、なに、これっ」
抱いていたスライムを退かそうとしているアカネ。
しかし、アカネの胸で伸びていくスライムの体に、指は埋もれるだけだった。
「あー…ああなっちゃうとダメねぇ………」
「ちょ、ちょっと、見てないで何とかしなさ……ンアッ」
どんどんとアカネの胸を覆うように伸びていくスライムの体。
扉を押さえているヤスと、その脇で女の子座りで見ているアタシにアカネが訴える。
「嬢ちゃん…姐御曰く……ダメ…みたいっスよ?」
「な、何がダメなのよぉっ!? あぁんっ…」
頑張ってスライムを剥がそうとしてるけど、伸びていく体を剥がすなんてムリ。
広がる体から熱さを感じてるに違いなかった。
「て言うか…アイツは…何してるのかしら」
相棒の危機だというのに、シュウが静かなのが気になった。
アカネをガン見していた。