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びっちカノジョ 【2期目】
第6章 Scene.05
 
「…ここ………」

「たまたま見付けた川岸」

 目を開ければ、涼やかな川のせせらぎと背中のゴツゴツした感触。

「………アタシ………」

 上体を起こすと、お腹の上からスライムが転がった。

 少し気になったけどアカネを見る。

 目を合わせない。

「埒があかないから実力行使した。以上」

 視線を外すアカネの傍らには杖が転がっていた。

 察した。

「アカネ………やっぱアンタ………」

「五月蠅い」

 魔女っ子の必須アイテムと言うべき杖で、対象を殴打する魔女っ子って居ないと思う。

 思うけど、口に出しちゃいけないと、アカネが纏ってる雰囲気が警鐘を鳴らしてくる。

 お陰で、今以上にたんこぶを作らないで済んだ。

「………そう言えば…あの二人は………」

 傍らでピンク色のスライムがぽよんぽよんと弾んでいるけど、男二人組の姿が見えない。

 さっきはスライムの体液で発情しまくったのに、今は何ともない。

 ………理由がさっぱり分からない。

「アンタの傍に居ると危ないからって、散策しに行ったわよ」

「………何よ、それ」
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