この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
びっちカノジョ 【2期目】
第9章 Scene.08
「フフン…よくもやってくれたな」
ギラッとした視線を向けてくるリーダー格。
「そう言われてもぉ………」
やったのはアタシじゃない。
「こうなったら、壊れるまでヤってやるからなっ」
「泣き喚いても許さねぇぜっ」
周りも殺気立ち始めてきた。
うん。
少しは余裕もあったけど、やっぱり獣人。
独特の顔立ちで殺気を向けられると、余裕なんて消されちゃう。
膝がガクガクと震えてくる。
「ソイツの分もしっかり可愛が………うわっ?!」
「お、おいっ?! だいじょ………うぅっ!」
ビビり始めてた目の前で、凄んでくる獣人たちが次々と倒れていく。
あぁ、そうだった。
「なっ、なんだ、コイツっ!」
「や、やめっ…うぁっ………」
獣人たちの顔から顔へと素早く移動を繰り返す、一筋のピンク色の線。
絶対に普通のスライムじゃない、あのピンク色のスライム。
「こ、コイツ…ただのスライムなんかじゃ、うわぁっ!!」