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びっちカノジョ 【2期目】
第9章 Scene.08

何とかなって無かった。
ギャーギャーとけたたましい獣の鳴き声に目を開けても、やっぱり周りは緑と茶色だらけ。
ロケットおっぱいの上でぐにゅーっと伸びてるピンク色スライム。
何一つ目新しい変化なんてなかった。
ぼーっと伸び縮みしているスライムを眺める。
「………ぴんちゃん」
スライムの体がぴくっとした気がする。
「…すらすら」
ぐにゅーっとおっぱいの上で伸びるスライム。
言ってることが分かってるんだろか。
「いむいむ」
更に伸びた。
暇だから名前でもと思ったけど、どうも気に入らないらしい。
「すらりん」
どっかで聞いた事のあるような名前にしたら激しく左右に揺れた。
やっぱりダメらしい。
「あめだま」
テカテカして飴玉の様でもあるし………。
谷間に潜り込もうとするくらいにイヤだったみたい。
「………じゃあ、やっぱりピンク色だからぴんちゃんね」
ネーミングセンスの無さに溜息出そう。
おっぱいの谷間から出てきたスライムも、やれやれみたいな感じで揺れてる気がする。
この暇潰しもあっという間に終わってしまった時だった。
微かな葉の擦れる音が耳に届いた。

