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びっちカノジョ 【2期目】
第10章 Scene.09
 
「んー………アタシの…ご飯…だったヤツ…かな」

「…そう…ッスか………」

 持ち上げたオークを憐れんだ目で見るとは、アタシに喧嘩売ってるんだろか。

「でも、もう一体はどうしたのよ?」

 さっきから『グフッ…』とか言うヤツだけで、『グフッグフッ』とか言うヤツが現れない。

「グフッ…それが………」

 途端に沈んだ雰囲気を醸し出したオークに、ヤスは持ち上げるのを止めた。

 アタシをヒイヒイよがらせた時の豪快な雰囲気とは真逆。

 その雰囲気に口を出せないでいた。

 他の三人もボコボコにしたオークに、何処か萎縮して黙って見詰めてる。

「グフッ…あ、アイツ………」

 俯き気味に顔を伏せながら言葉を吐き出すオーク。

 何やら良からぬ事でもあったと、イヤでも想像できる。

 そうなると、なかなか続きを話さないオークに言葉を促す事なんて出来なかった。

「あ、アイツ………ファブ○ーズ飲みすぎで……腹壊してる」
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