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第10章 Scene.09

　
「ふぅん………」

　ビキニアーマーの戦士の脇を談笑しながら通り過ぎるゴブリンと獣人のコンビの姿。

　魔法使いみたいな人と並んで歩くメデューサみたいなモンスター。

「明らかな敵意や悪意を持ったモンスター以外は、普通に生活出来るッスよ」

　説明的な言葉をありがとう。

　だから、追い掛けてきたオークも一瞥されるだけで、誰も攻撃をしてこないという事が分かった。

「………それで？」

　ジトッとオークを見る。

　コイツが襲われない理由は分かったけど、追い掛けてきた理由は分からない。

　確かにオークチンポは魅力的だけど。

　アタシはヤスとコイツが居たら食糧難にならなくて済むし。

「ほら、さっさと森に帰るッスよっ」

「アンタみたいのが傍に居たら、アタシまで変な目で見られちゃうじゃないっ」

「ぼ、ボクが追い返して………」

　他の三人は追い返す気満々だけど。

　シュウなんて膝をガクガク震わせながら虚勢を張ってる。

　ぴんちゃんは相変わらずダメージ無しのぽよんぽよんアタックを繰り返していた。