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びっちカノジョ 【2期目】
第10章 Scene.09
目立つトコにラブホなんてあったら、こっちの人種は度胸無きゃ入らない。
他の人種なんて、何の建物だか分からないようなトコに入ってく訳ないし。
「結局はたまぁに使ってくれる行商人とか、見るからに遊び人みたいなヤツらしか来ないって」
「そうそう。お姉さんみたいな…のとかね」
他の面子もいるのに、堂々とアタシを見てニヤけてる。
ヤる気満々でしょ。
何気にヤスとシュウはいつでも飛び出せるって感じで身構え始めたし。
「まぁ、お願いしたのはアタシだしねぇ」
「えっ? ちょっ?!」
「あ、姐御っ?!」
フロントとは顔を合わさないように仕切られた、いかにもラブホって感じのフロント。
こんなんだから、客が来ないんだって。
「恥ずかしがり屋なんですよ、ウチの親」
恥ずかしがり屋で済ましちゃうのか。
「まぁ、そんな事よりさぁ」
いきなり肩を抱かれて、ちょっとドキッとしちゃったじゃない。
この前までオークとしかヤってなかったから、人肌なんて久し振りだった。