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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
「…建物の中なのに…」
散々迷って、漸く食堂に辿り着いた。
「じ、じゃあ、アッシは………」
「ありがとねぇ。お礼にあとでたっぷり………」
「ひいぃっ。い、良いっスよぉっ」
たまたま出会った生き残りの山賊。
連れてきて貰ったお礼に、舌舐めずりをしながら流し目を向ければササッと居なくなった。
まだ、ヤり過ぎたトラウマが残ってるらしい。
獣人たちに襲撃された事よりも強いトラウマを植え付けていた事にぷちショック。
「ま、仕方ないかぁ」
ヤり過ぎた事は自覚してる。
それなりに広い食堂を見回せば、遅い時間にも拘わらずそれなりの人影。
生き残りの山賊たちがウエイター姿で動き回ってる。
「…ホント…おばさん……何者なのよ………」
武骨な彼らをウエイターに仕立て上げたタミさん。
見栄えの良い料理が出て来る。
タミさんが扱いた山賊の作製。
今まで簡単な料理しか出来なかった筈なのに。
山賊のアジトが、僅か数日ですっかりホテル並みの宿屋になってる。
「モグモグ……スゴ腕すぎんでしょ………」