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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
 
 何処でどうやって宣伝してるのか分からないけど、こんな山奥の宿に引っ切り無しに来る客。

 観光も無ければ山道からも外れているのに、何故か客の姿は途絶えない。

 おばさんに訊いたところで、笑ってはぐらかされるのがオチ。

 ただ、オトコには困らない。

 困らないはずだった。

 裸同然で彷徨いている痴女を買おうとするのは、一握りも居れば良い方。

 大半は遠巻きにアタシを視て、目の保養にしてるだけ。

 余程オンナに飢えているか、エロボディを味見したいオトコくらいしかアタシの部屋に来ない。

 リピーターは何人か居ても、それだけじゃ物足りない。

「きょ、今日は勘弁して下さいよぉ」

 山賊たちには逃げられる。

 体力自慢の筈なのに、精力は早々回復されないようだった。

 残念でしかない。

 目の前にオトコが居るのにヤられない。

 ヤれない。

 ハメまくれない。

 欲望がどんどん募るだけだった。
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