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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
「で、何なの?」
ヤりたくてムズムズしっぱなしのアタシの前で、深刻そうな表情を浮かべる二人。
「いやぁ、噂で聞いたんだけど………」
「アタシも客の一人から聞いたんだけどね」
椅子に脚を組んで座り、テーブルに頬杖を着いて指先でトントンと音を鳴らす。
「んで?」
「どうやら、巷で良くない噂が流れてて」
「何でも…魔王が復活したとか………」
「はいはい」
ファンタジーに有りがちな存在。
RPGの世界みたいな此処なら、そんな事が起きても不思議じゃない。
モンスターみたいのは今まで見てこなかった。
しかし、此処がたまたま安全な場所と言うだけで、もしかしたら他の場所で棲息しているのかもしれない。
「…驚かないんだ?」
勇者の格好してるシュウが戸惑ってる方がアタシとしては不思議で仕方ない。
「まぁ…可能性は有っただろうからねぇ」
「可能性?」
「コッチの話よ」