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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
そもそも、勇者の格好してるなら、魔王を倒しに行くくらいの話になりそうなモノだけど。
「…それで、ボクは………魔王を倒しに行こうと思うんだ」
その話になった。
無駄に正義感を振り翳すシュウなら、そうなるだろうと思っていた。
「あ、あた……アタシも……着いていく事に………」
シュウが行くなら、セットのアカネもそう言うのは想像済み。
「魔王が居たら…みんな安心して暮らせないだろうしね」
「ふぅん………」
握り拳を作って、強い意志を見せてくるシュウ。
そんなシュウにウットリとした視線を送るアカネ。
何でくっつかないんだろ。
「でさぁ………」
固い熱意は分かった。
「それをアタシに言って如何するの? ってのも有るけど………」
頬杖を着いていた手に顎を乗せて、二人に薄く笑みを浮かべる。
二人とも、頭にハテナを浮かべてる。
「そもそも…魔王って……何か悪い事したの?」