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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
目尻の涙を手の甲で拭うおばさん。
「…笑いすぎじゃない?」
「あぁ、ゴメンよぉ」
ちっとも謝られてる気がしない。
「…そりゃ、アタシだって、何時までも此処に居るよりも外に行けば、オトコだって見付かるだろうし………」
「まぁ、アンタくらいの綺麗な娘なら、直ぐに貰い手くらいは見付かるだろうよ」
単純にヤりたい相手を見付けるとは言えなくなった。
「ま、まぁ、そうね………」
「そしたら、何も考える必要は無いんじゃないかね?」
「だ、だから、アタシはアイツらと一緒だとお荷物にしか………」
「んじゃ、お荷物にならなきゃ良いじゃないか」
「へ?」
「アンタはやる前からダメだと思い込んでるけど、少しは何かをやろうと思ったかね? 何事もやる前から、ダメだとかムリだとか決めつけてやしないかい?」
「そ、それは………」
「まぁ、アンタの人生さ。アタシがつべこべ言う事じゃないけどねぇ」
「…う、うん。 …少し………考えるわ」
今度はアタシが退場する番だった。