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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
まるで重機でも使ったように、余りにも綺麗な半円形。
等間隔で照明まで設置してある。
更には、ミュール履きでも快適な舗装。
「アンタたち………山賊…よね?」
「? そうっスけど?」
どう考えてもプロの仕事としか思えない。
今更だけど、この世界観は如何なモノかと思う。
「ま……ホントに今更よね………」
ああだこうだ考えると頭が痛くなりそうだから、素直に後に着いていく。
「てか………これ、何処に続いてるの?」
道を知っているヤスの背中に問い掛ける。
旅立ちにドキドキしていたのも、これだけ整備された洞窟を歩けば落ち着いてくる。
「……三十分も歩けば町っスよ」
「は?」
「因みに、あそこに居た客達も此処を通ってくるっス」
「………そーですか」
山道とか獣道だの関係なく、町との直通通路があった。
だから、子どもでも平気で来れていた事が分かった。
「何か…アタシ舐められてる気がする」
「な、何がっスかぁっ!?」
ちょっとイラッとしたから、かるぅくヤスを小突いてみた。