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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
襲撃してきたアイツらのアジトと繋がってるとか信じられない。
手打ちにしてたから、繋げたのかもしれないけど信じられない。
「アッシらだって襲撃されるとは……まさかって感じだったっスよぉ」
三段重ねのタンコブに涙目のヤス。
ウルウルしたところで、山賊がそんな事しても萌えない。
「…お客さんは間違えないの?」
「そこはちゃんとしてるっス。ほら」
ヤスが指差した方向には、吊された矢印が明記されてる案内板。
アタシが見落としてただけだった。
「って、こっちからじゃ、ただの白い板じゃないのっ」
もう、何が何やら訳分かんない。
考えるほど、アタシの常識が常識でなくなってくる気がする。
とにかく分岐まで戻って先に進む。
ズンズン進むアタシと後を着いてくるヤスに会話は無くなっていた。
紐が食い込むお尻に視線を感じながら歩く事十数分。
漸く、目の前に古びた扉が現れた。