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第3章 Scene.02

　
　如何にも勇者って感じのシュウ。

　長い剣を煌めかせた先には、シュウの身長の半分ほどしか無い小さい犬頭の獣人。

「どうやらコボルトみたいっスね」

　この世界に来て、初めて遭遇したモンスター。

　遭遇したのはシュウとアカネだけど。

　獣人とモンスターの区別が分からないけど、どうでもいい。

「くそっ……なかなかやるなっ」

「あ、アタシだってっ」

　ちびっこいのを相手に、装備も万端なシュウがヨロヨロしてる。

　トンガリ帽子にスク水のアカネが杖を振りかぶってる。

「…アカネ……アンタは何を目指してるのか…アタシには分からない………」

　スケスケＶ字型水着を装備してるアタシが言えたギリじゃ無いけど。

　少なくとも、魔女っ娘なら杖をちゃんと使って欲しい。

「あのちっさいの相手に…二対一………」

「そして劣勢っス………」

　魔王を倒すとか言っていたけど、実現するのはかなり先になりそうな予感。