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先生とわたし。
第7章 一期一会
優は、大好きなグミと、冷たい炭酸飲料を司と自分の分を買って戻ってきた。
「あそこに登ろう。街が一望出来るよ、海まで。ホントは夜なら夜景と満点の星空でサイコーなんだけど・・・」
優は、山の中腹近くにある寝かせた土地のような場所を指差して、司を誘った。
「あそこ、何?」
「ん~わかんない・・・ふふふ なんだろ、入っちゃいけない場所。立ち入り禁止のフェンスの隙間をすり抜けて、鉄条網を跨いで忍び込むの・・・」
「なんか興味あるよ。優ちゃん面白いね!」
「誰でもは教えないし、わたしが教えてあげたくなる人だけよ。ふふふ」
司はオートバイを押して、優と並んで、すり鉢の縁をあがるように坂道を上った。