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先生とわたし。
第7章 一期一会
コンビニ脇の細い坂を上がると大きな道路があり、それを渡って、二人は左に曲がった。
しばらく行くと、また細い路地があり、右に曲がって進んだところに、上へと連なるかなり急な石の階段があった。
司は脇にオートバイを止め、盗難防止の錠をした。
優は、長い髪を後ろで束ね、軽いポニーテールにした。
先にゆく優が、転げ落ちないように司は後ろから、階段を上がって行った。
朝とはいえ、真夏の太陽が照りつける。
草いきれのこもる石段の道、ふたりは汗ばみ上を目指した。
近くに聞こえる優の乱れた呼吸。
上下する胸の膨らみ。
乱れたポニーテールからこぼれ落ちた後れ毛がまとわりつく細いうなじ。
一生懸命な横顔。
言葉少なに苦しげに眉根を寄せ息をする切なげな表情。
汗ばむ躯に貼り付く白い木綿のワンピース。
透ける躯のラインと下着の影。
すらりと伸びた日に焼けてない白い足。
司はドキドキしながら、優から目が離せなかった。