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明治鬼恋慕
第7章 血の華

リュウの身のこなしを前にして、その強さに混乱する野党たち。
華奢な身体でありながら首を切り落とすだけの腕力。複数の攻撃をよける素早さ。
さすがに彼等はもうリュウを女とは思っていないだろう。
「あと二人…」
「ひっ…」
男たちはリュウを警戒して攻撃するのをしぶった。
向かってこない相手に対してリュウは間合いを詰めながら、途端に気を弱くした彼等を嘲る。
「無価値な君たちもただの肉塊に戻れば……花の養分として少しは役に立てるんじゃないかな」
「な…ッ」
「君たちの血を吸うことでより赤く、美しく染まるだろう」
だから早く死ねばいい
リュウは無慈悲に言い放つと、逃げ腰の彼等の首をはねた。

