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明治鬼恋慕
第7章 血の華



──



「……!!」


「おまたせ、終わったよ」



切り口から血を撒き散らし、敗者のカラダがリュウの足元に崩れる。

声を呑み込み立ち尽くす焔来は、野党たちの命が終わる一部始終を見届け、顔から血の気を失っていた。

こんなふうに人間が死ぬところを、焔来は初めて見たのだ。


無惨な死体から目を背けたくとも

…どうしてか、引き寄せられる。


リュウはというと刀身の血を手拭いでふきとり、鞘におさめた後で動かない焔来を気遣った。


「……焔来?」

「……」

「大丈夫かい? お腹がすいたの?」

「…ッ…!?」





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