この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
明治鬼恋慕
第7章 血の華


「ごめん、焔来…!!」


謝るリュウの気弱な顔は、さきほど野党たちを殺した少年と同じものとは思えなかった。


「焔来はずっと人里で暮らしてきたから…っ─人間を食べることに抵抗があるんだよね。ごめん、そこまで考えが回らなくて!」

「……っ」

「僕はよかれと思って聞いたんだ」

「…べつにっ、リュウが謝ることじゃない…!!」


焔来に嫌われたのではないかと、不安一色な瞳を向けてくるリュウ。


“ ……違うんだ、リュウ ”


それを前にして、焔来は胸が痛くなる。


わかってる。リュウは悪くないんだ。

俺が忘れていただけなんだ。

「鬼」にとって人間は…食料にすぎない。

さっき食べた川魚と同じなんだってこと。

変なのは俺のほうで…!

こんなふうに……



ポタっ──



「…!!」


「焔来、泣いてる、の……!?」


「…、ごめ…っ」



こんなふうに傷付いてる俺のほうが、おかしいんだってことぐらい知ってる。



/329ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ