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明治鬼恋慕
第8章 城下町
一度解放を許してしまうと、下腹の衝動は止められない。
繰り返し吐き出され続けるものがリュウの唇を濡らし、波に合わせて焔来の身体をひくつかせる。
ゴク....っ
「──…ッッ、は‥‥!?」
霞む意識の中──喉を鳴らす音を聞いて
焔来はあまりの羞恥に一気にのぼせ上がった。
「…ハァっ……リュウ!」
「ふ、ぅ…──ッ…。……なに?」
「ばかやろっ!…の─…ッ…飲むなよ!」
リュウの口に出してしまった後ろめたさが彼を襲う。
そして…何故か胸がざわつく。
それらをはね除けるために、焔来は相手を睨み付けた。
「そんな顔して……まだ足りないの?」
「……!!」
睨まれたリュウのほうは、ひどく甘い目付きで返してくる。
唇をぬぐうその表情に反省している気配はない。