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明治鬼恋慕
第12章 陰間茶屋

「……!!」
受け止めた拍子に、焔来の太ももに " 何か " 固いものがあたる。
なんで……!?
「これ…!! あの煙のせいなのか?」
「…ァ…!」
「どんな代物( シロモノ )吸わされてんだよ!? おい! 何だよこれっ…」
抱き留めたリュウの肩を掴んで揺すりながら
問いただす声は…思わず責めるような口調になってしまっていた。
そんな焔来の腕を払いのけてリュウが後ずさる。
「本当 に…ッ‥…ハァ、…ごめ…ん、こんな……っ…!!」
後ろに下がり、再び板塀に背をつけた。
そして焔来と視線を絡ませ…
ついに限界だと言うように、胸に手を置く。
「もぅ……ッ…ハァ、信じられ ないよ…‥‥!! 焔来の、顔…見るだけで、こんなにして…──ッ」
「……っ」
「焔来の匂いだけで…っ…、僕の身体は…!」
胸に当てた手が、彼の白い肌に爪を立てた。

