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明治鬼恋慕
第15章 理由
「ぅぐ…ッッ、フ、ぅぅ、……ぅ」
どうしてこんな結末なんだ
「ああ…!! ッ─う、くそぉ……ちくしょお…!!」
俺は希望でいたかったのに
「…ぅぅ…ああ!……うあああっ──!!」
最後に、絶望になるなんて。
お前には俺しか
いなかったのに…──。
パリン──ッ
頭を抱えた焔来は器を手放し
逆さまになったそれから握り飯が落ちる。
後を追って床に落ちた黒の器が、バラバラに砕けて散乱した。
その破片は、床に尻をつく焔来の太ももまで飛び散った。
....
駄目じゃあ ないか
焔来