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明治鬼恋慕
第4章 鬼狩り
「……焔来?」
「ハァ…っ」
その時、小川にかかる橋の上から声がした。
「リュウ……!!」
「ひどい汗だね」
見上げた先にはリュウがいた。
橋の上をこちら側に歩いてくる彼は、村の外から帰って来たところらしい。
…何処に行っていたのかは
焔来にもわからない。
「…なん、で、リュウがここに…」
「それを言いたいのは僕だよね。芝居を見てくるんじゃなかったのかい」
「それは…!!」
橋の真ん中で止まったリュウは、土手には下りてこずにその場から焔来を見下ろした。