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明治鬼恋慕
第4章 鬼狩り



鬼狩り───



「…なんでっ…人間は、わざわざ隠れた鬼を探しだして、殺すんだ……!!」


「──…」


「俺は何も…ッ─していない! 神隠しの原因は俺じゃない!」



焔来は土手の草をむしり取り、流れる川へがむしゃらに投げた。


手から離れた草が空中で勢いを失い

パラパラと水面に落ちていく──。



「……ぅ、ぅ、…父さん…母さん…」



嗚咽を交えて、焔来が呟く。

橋の上から黙って見守るリュウに、彼は言葉を吐き出した。


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