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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第11章 睡眠姦 編 3-1  
「暑かったら脱いだらいいじゃないか」
冗談めかした言い方で、ネクタイの結び目を緩めながらHな視線を向けた深澤に、美奈は姿勢を正すときっぱりと言った。
「そんなことしません」

しかしすぐに怠そうな仕草で背もたれに倒れこみ、ふぅ・・・と息を吐く。
腰の位置が前にずれて、ワンピースの裾が捲れ気味になり、太腿の露出が増した。
膝は閉じられているが、スラッと伸びている膝下から細い脚首までは力なく広げられている。
胸元のボタンを2つ外すと、言った。

「科学技術もそうですけど、医療でも先端分野は一般常識よりずっと進んでいるんですよ。実現は未来の事だと思っているのに、実際は実用可能は物はいっぱいあります。
ただ段階を踏んでいかないと、企業が儲からないから小出しにしているだけです」
「それはそうだろうな・・・」
「Ver2、0も脳の快感を支配する部位に・・・」

やれやれ・・・また始まったな・・・

深澤はグラスを傾けながら、聞いている振りをして頷きを繰り返した。

酔っているようでも、話はしっかりしているな・・・
しかし専門用語を使って脳の話を始められてもさっぱりわからん・・・
それよりも・・・セクシーな身体をつまみに飲まない手はないな・・・

ボタンの外された胸元から覗く白い肌やストッキング越しの太腿、しっかりと存在を主張しているワンピース越しの胸の膨らみなどを、舐める様に見つめだした。
その深澤の視線を意識しながら美奈は説明を続ける。
深澤も酔いが回り、遠慮はしないで美奈の身体に視線を這わしてくる。

ふふっ・・・いやらしい視線って気持ちいい・・・

いい気分で話を終えた美奈は、理事長を見つめて言った。

「ですから、開発費はVer1、0の3割増しでお願いします」

美奈からの具体的な金額の提案を受けると、深澤はスマホを片手にすっと立ち上がり彼女の横に並んで座り直した。
突然の行動に一瞬躊躇した美奈は、彼が入力した画面を見せると息を呑んだ。

えっ!こんなに・・・ボーナス込みで想像していた金額より多いなんて・・・クラッときちゃう・・・

驚く美奈の内心を読んだのか、いきなり深澤は左手を彼女の腰に回すとグッと引き寄せた。
慌てて身体を離そうとする美奈の顔の前にスマホの画面をかざす。
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