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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
沙紀と心愛の予定を聞き終えると、梨乃は2人を見つめ、私はね・・・と言いったまま口ごもってしまった。
深刻そうな表情ではないが、言い出しにくそうな梨乃の雰囲気に、沙紀と心愛は顔を見合わせてから声をかける。

「どうしたの?」

2人同時に声をかけたことで、3人とも笑いあう。
「良く分からないけど、言いにくかったら無理に言わなくてもいいよ」

梨乃は沙紀に首を振りながらゆっくりと話し始めた。
「この旅行でね・・・ラブホに誘うからって、琢磨に言われちゃった・・・」

え~~!!!

沙紀と心愛はまた声を合わせて、今度は叫んだ。
慌てて口を押えるが目は見開き、次の言葉が出ないまま2人は顔を見合わせた。

「冗談でしょ・・・」
「ううん・・・」
沙紀に対して首を振る梨乃。

「梨乃は・・・返事したの?」
「うん・・・しちゃった・・・えへへ」
心愛には照れたような笑顔を見せる。

「この旅行は最初からそれを承知して参加したんだ・・・梨乃、凄い・・・」
半分驚き、半分呆れた様に言った沙紀。

「本当はもっと前から求められてたんだ・・・でも、なかなか決心がつかなくて・・・」
梨乃と琢磨、2人のプレイべートな関係が聞けそうな雰囲気に心愛と沙紀は若干頬を染めながら、いつの間にか手を握り合い、うんうんと頷きながら聞き入っていた。

「Bまで許したのだって最近なんだよ。今だって決心はついてないけど、でももういいかなって気持ちもあるんだ」

きゃ~、と小さな声で心愛と沙紀は叫び、照れ合う。

「だって高2の夏に彼と旅行中にって、いい思い出になりそうでしょ?最後の決心は、その時の気分にもよると思うけど・・・」

「う~ん、ドキドキしちゃうね!梨乃はこの旅行で経験しちゃうかもしれないんだ・・・
がんばってね!」
「何をがんばるのよ!心愛!」
「あはは・・・心愛らしいな、今の」

「ところで・・・私の話はもういいよね。沙紀と心愛はどうなの?彼との仲をこの旅行で少しは進展させたいんでしょ」
「それはね、ね?」
「うん、もちろん」
沙紀と心愛が頷き合う。

「そうだよね!だから3人とも今日は気合の入った服で来たんだよね。特に心愛の胸アピールは凄かったから」
「そうそう、男の子たちの視線ビンビン感じてたでしょ?」
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