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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
「ごめんなさいって謝ってるでしょ!そんなに責めないで!」
「責めてはいないよ!でも前にも忘れたことがあっただろ?」
「だって今日は早く出かけようって琢磨が急かすから!」
「俺が悪いの?」

クローゼットに逃げ込んだ心愛と京一は、思っていたより狭い場所で正面から抱きしめあうような格好で、息を潜めていた。
扉には細長いスリットが何か所か空いていて、そこから部屋の中の様子が見て取れる。
2人は抱き合っていることは対して気にも留めず、それよりも梨乃と琢磨のやり取りが気がかりで、そっと覗いていた。
どうやら隠れていることには気が付かれていない様だった。

「あっここに有った!よかった~。ホッとした・・・」

2人が戻ってきたのは、梨乃が部屋に携帯を忘れたからだった。
今まで喧嘩をしているような言い合いをしていたが、本気ではなかったようだ。

「よかったな、見つかって」
「うん、ありがと。琢磨・・・ごめんね」
「いや、俺が言いすぎちゃったよ。ごめん!」
早くも2人で謝り合って、仲直りをしている。

「えっ?ちょっと・・・だめっ やだ・・・」
「ちょっとだけだよ・・・」
「・・・うん・・・」

心愛と京一の目の前で、琢磨がなれた仕草で梨乃を引き寄せる。
同じく梨乃も慣れた様子で彼に身体を預け、肩や首に手を回して抱きしめられやすい姿勢を取る。

「あっ・・・ん・・・」
琢磨が深く手を差し入れ、梨乃の身体を少し持ち上げ気味にして抱き締めた。
爪先立ちで彼にしがみ付き、梨乃も身体を密着させる。
小さな声でも、梨乃は気持ちいいことを隠さずに、琢磨に教える様に声を漏らした。

心愛は思わず口に手を当て、京一しかいないクローゼットの中で辺りをキョロキョロしてしまう。

え?え?うそでしょ?だ、抱き合ってる!ど、どうしよう!・・・
見ちゃだめだよね、そうだよね。でも、声は聞こえちゃうし、どうしたらいいの!・・・

助けを求める様に京一を見上げると、じっと食い入る様に、抱き締め合っている梨乃と琢磨を見つめていた。

心愛は目を見開いた。

だ、だめだよ、京一!見ちゃダメだってば!・・・

声をだせば部屋の2人に、ここにいることが分かってしまう。
こんな状態の時にバレたらお互い気まずくなるのは目に見えていた。
囁くように、見ちゃダメ・・・と言っても京一は気が付かないようだ。
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