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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
旅行前にはあまり聞かなかった類の彼の言葉に、心愛は驚きと嬉しさ、そして頼もしさも感じてしまう。
嬉しい!・・・私も早く着替えたくなっちゃった。京一にいっぱい見て欲しいな・・・

繋いでいた手を解くと左手にしがみ付き、胸の膨らみを軽く触れさせる。
嬉しいから、サービスしちゃお・・・
京一が気付いているのに気が付かない振りをしているのが可笑しくて、つい笑ってしまう。

ナイトプールは19時から。それまでは2人っきりでいたいな・・・そして明日は一日中2人で過ごせる、この旅行の最後の日・・・

心愛はもうすぐ旅行が終わってしまう寂しさを感じながらも、今日と明日、京一と2人でどうやって過ごすのか想像しながら、ワクワクとドキドキを交互に繰り返していた。


19時。このナイトプールは15歳以下入場不可、女性は1人でもグループでも入場できるが、男性は2人以上のグループでないと入場できない。
そんな規則があるため、入場者はカップルと女性のグループが大半で、後は男性のグループがチラホラと見られる程度だった。
昼間と同じプールなのに、カラフルな色とりどりのネオンが水面に映り、余分な照明は落としてある事もあって、お洒落で大人びた雰囲気を醸し出していた。
女性客も日焼けを気にしなくていいことと、SNSにアップすることを意識したのか、派手な色やデザインの水着が多く、まるで綺麗な花が咲き乱れている様な状態だった。

プールサイドで彼女達が着替え終わるのを待っている琢磨、俊、京一は、初めてのナイトプールの昼間と違う雰囲気に飲まれながらも、ビキニ姿で歓声をあげて遊んでいたり、自撮りに夢中になっている女の子達に見とれていた。

「昼間より大胆な水着が多くない?」
「確かに・・・綺麗なお姉さんたちもいいねえ・・・」
俊の言葉に琢磨はしみじみと答えた。

「色っぽさではやっぱりJDやOLだよな?」
琢磨から振られた京一は苦笑いを返す。
「そりゃ、JKだからしょうがないよ。でもその分ピチピチでいいんじゃない」
俊と琢磨は揃って吹き出した。

「ピチピチって・・・おっさんかよ!」
琢磨に冷やかされた京一は顔を赤くする。
「沙紀達はどんな水着で来ると思う?」
「昼間のビキニじゃなくて、海で見せてくれたあのビキニだったらいいな」
俊と琢磨の会話を聞いて、京一は再び心愛のあのビキニ姿を思い浮かべた。
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