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第1章 痴漢編　１－１

重力など関係ない上向きのお尻の形とプルプルとし
た弾力を確かめる様に動き回る痴漢の手。

(止めて！触らないで！）

太腿や背中に鳥肌が立って行く。

「や　止めてください・・・」

思わず出てしまった拒否する言葉は、力なく小さな
声で誰にも聞かれることなく消えていく。
俯いたまま抵抗してこない少女に、触り方はさらに
エスカレートしていった。

お尻を触られる感触が急に変わった。
ハッとした少女の顔が上がり、反射的に全身に力が
入る。

右側のお尻の膨らみが、手の平で包まれるように
触られたかと思うと、上向きの膨らみを確かめる様
に撫でまわされたり、柔らかさを確かめるために
揉みこまれたりし始めた。

（もうイヤッ！耐えられない！）

慌てて右手でお尻を触っている手を払いのけようと
した。
胸の前でバックを抱えていた手を、右隣にいた男と
の隙間から無理矢理、後ろに回そうとする。

が、その手で抵抗することは出来なかった。
隣にいた男は少女の右手首を握ると、強引に自分の
下半身へ押しつけようとした。

「え？　イヤッ！」

男の意図を見抜き小さな声で抵抗するが、お構いな
しに長く硬く膨らんだ物に押し付け始めた。
上下に何度もこすりつけられる。

手をギュッと握っていても伝わってくるゴツゴツし
たその感触。
薄い生地のジャージ越しに伝わってくる生々しい手
ごたえに、嫌悪感を通り越して恐怖しか感じず、
抵抗したくても身体の力が抜けていく少女。

いきなりその右隣の男はジャージを下にずらし、
それを露出させた。

少女はそれを見て慌てて目を閉じ、顔を背けるが
抵抗する間もなくしっかりと握らされてしまう。

細く白い華奢な指を強引にそれに絡ませると、
「うっ　ふぅ～」と呻くような、そして満足そうな
声を発しながら、少女の手を前後に動かし始めた。