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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1
「そんな心愛ちゃんが、経験したらもっと大胆になってくれるんじゃないかと思うと、俺は嬉しいんだよ」
「心愛ちゃんが大胆になると何で琢磨が嬉しいんだ?」
「えっ?そ、それは、いろいろ目の保養になるかなって感じ?」
含み笑いで視線を逸らした琢磨の答えに、俊は冗談ではない何かを感じた。

琢磨、心愛ちゃんに興味ありありじゃないのか・・・
いや興味じゃなく、もう手を出してるかも・・・お化け屋敷でもプールでも行動が一緒だったし、そのチャンスはあったよな・・・でも・・・

それは俺も同じか、と俊は思い直した。
俺も梨乃ちゃんとお化け屋敷でいろいろあったからな・・・

俊は彼女とキスだけではなく、胸まで触ってしまったことを思い出した。
唇と手にその時の感触が蘇ってくる。
そして、あんなことが琢磨と心愛ちゃんの間でもあったのか、とも考えてしまう。羨ましさと大丈夫か、との気持ちが混じって複雑な心境だった。


心愛ちゃんが経験したら・・・たぶん今よりもガードは緩くなるよな・・・
琢磨は、これから心愛を誘っていくのに、先に経験してくれておいた方が好都合だと考えていた。
胸やお尻は強引にでも触ることが出来ても、その先はガードが堅かった。
それもこれで緩くなれば、と期待してしまう。
京一、頑張れ・・・って思うのは変かな?・・・
琢磨もある意味、複雑な心境だった。


京一と心愛はボウリングだけではなく、ビリヤードやダーツ、ゲームセンター等が1カ所で楽しめる複合施設に来ていた。
夏休みで多くの同年代のカップルやグループで賑わっている中、京一の希望どうりにボーリングを始めた2人。
京一はマイボールも持っているほど嵌っているスポーツだったが、心愛は自分で言った通りで、専用のシューズに履き替えることさえ知らないレベルだった。
ボールの選び方はもちろん、投げ方まで一通り教えてから始めても、ガーター続出だった。

「もう、面白くない!ピンが倒れないし!」
大きな目で見つめ、唇を少し尖らせている彼女。
少しご機嫌斜めになってしまった心愛も、しかし京一は可愛いと思いニヤけてしまう。
「腕も痛いし、私もストライク取りたいのに!」
隣のレーンでは女の子4人のグループが盛り上がっていて、慣れているのかストライクも結構出ていた。
その度にハイタッチをして歓声をあげ、はしゃいでいる。
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