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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
まさか、トップアイドルのリーダーに自分たちの名前を呼ばれるとは少しも思っていなか
った私達。声をあげお互いに手を握り合って、まるでTVで見る素人の女の子達がアイド
ルに急に声を掛けられた時と同じ反応をしていた。
「うそでしょ!」「信じられない!」そんな言葉を繰り返す私達をみて、5人共笑っている。またその笑顔が、嫌みのない爽やかなモノだった。
「さっきの話だけど・・・」そう言ってまた別のメンバーが立ち上がった。5人の中では
身体つきが筋肉質で、上品に日焼けした肌と笑うとこぼれる様な白い歯が印象的だった。
「この仕事が俺たち今日の最後の仕事なんだ。それで、終わったら借りてるマンションで飲みするんだけど、遊びにこない?」
その人は私ではなく愛美だけを見て言っている。
「えっ?遊びにって・・・マンションにですか?」
「そう。5人で遊びにくれば?」
「で、でも・・・あの・・・」
トップアイドルからのいきなりの誘いに、愛美は困惑した表情を私に向けた。
私も驚いていたけれど、頑張って話す事はできた。
「あの、私達全員高校生なので・・・アルコールの席には・・・それに、この仕事が終わったら時間的にも遅くなってしまうので・・・」
「えっ?・・・」
私の返事を聞いたその人は、それだけで明らかに気分を害したようだった。
5人全員から笑顔が消えている。目の色が変わる、それを始めて目の当たりにした。
そして、その時から部屋の雰囲気が変わっていった。
「いや、飲むのは俺たちだけで夏妃ちゃんたちには勧めないから大丈夫だよ。ジュースならいいんでしょ?」
「いえ、私達が飲む、飲まないではないんです。そんな場に、しかも遅い時間にいることが
いけないと思うので・・・すみません」
優しい笑顔が消えたリーダーの言葉に、私はかえって冷静な気持ちになれた。
トップアイドルと話せている、そう思っていた時のドキドキした気持はもう私の中にはなかった。涼奈と舞風、心瑠は私と愛美の後ろでギュッと固まって、あきらかに怖がっている。
それを見て、勇気が湧いてきた。
「遅い時間だって?・・・」
最初に訳の分からなかった事を話していた2人が、笑いながらスッと立ち上がった。
今まで見ていた笑顔とは正反対の笑いだった。
った私達。声をあげお互いに手を握り合って、まるでTVで見る素人の女の子達がアイド
ルに急に声を掛けられた時と同じ反応をしていた。
「うそでしょ!」「信じられない!」そんな言葉を繰り返す私達をみて、5人共笑っている。またその笑顔が、嫌みのない爽やかなモノだった。
「さっきの話だけど・・・」そう言ってまた別のメンバーが立ち上がった。5人の中では
身体つきが筋肉質で、上品に日焼けした肌と笑うとこぼれる様な白い歯が印象的だった。
「この仕事が俺たち今日の最後の仕事なんだ。それで、終わったら借りてるマンションで飲みするんだけど、遊びにこない?」
その人は私ではなく愛美だけを見て言っている。
「えっ?遊びにって・・・マンションにですか?」
「そう。5人で遊びにくれば?」
「で、でも・・・あの・・・」
トップアイドルからのいきなりの誘いに、愛美は困惑した表情を私に向けた。
私も驚いていたけれど、頑張って話す事はできた。
「あの、私達全員高校生なので・・・アルコールの席には・・・それに、この仕事が終わったら時間的にも遅くなってしまうので・・・」
「えっ?・・・」
私の返事を聞いたその人は、それだけで明らかに気分を害したようだった。
5人全員から笑顔が消えている。目の色が変わる、それを始めて目の当たりにした。
そして、その時から部屋の雰囲気が変わっていった。
「いや、飲むのは俺たちだけで夏妃ちゃんたちには勧めないから大丈夫だよ。ジュースならいいんでしょ?」
「いえ、私達が飲む、飲まないではないんです。そんな場に、しかも遅い時間にいることが
いけないと思うので・・・すみません」
優しい笑顔が消えたリーダーの言葉に、私はかえって冷静な気持ちになれた。
トップアイドルと話せている、そう思っていた時のドキドキした気持はもう私の中にはなかった。涼奈と舞風、心瑠は私と愛美の後ろでギュッと固まって、あきらかに怖がっている。
それを見て、勇気が湧いてきた。
「遅い時間だって?・・・」
最初に訳の分からなかった事を話していた2人が、笑いながらスッと立ち上がった。
今まで見ていた笑顔とは正反対の笑いだった。