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女子大生 水野果歩
第7章 女子大生 水野果歩(7)
「果歩ちゃん、知子ちゃん、こっちよ」
「秋絵先輩、すみません、お待たせしちゃって・・・。」
「ううん、今来たところだから。・・・フフ・・・たくさん買ってきたわね。」
駅で待ち合わせした果歩、知子、秋絵の三人。
今日は予定通り、秋絵の部屋で果歩の誕生日会。
少し遅れてきた果歩と知子は両手に買い物袋をさげていた。
「も~・・・知子ちゃんがお酒選ぶの遅いからぁ・・・。しかもすごい量だし、重くてもう手が痛いよぉ・・・。」
「いいでしょ~好きなんだからぁ・・・せっかくの果歩の誕生日会なんだし。」
「知子ちゃんがほとんど飲むんでしょ~?」
「フフ・・・いいじゃない果歩ちゃん、今日はパア~っとやりましょ。」
秋絵はいつものように仲の良さそうな二人のやりとりを見て微笑みながら言った。
「はい!でも知子ちゃん飲みすぎてこの前みたいにならないでよぉ。」
「はいはい、わかってますって。」
三人はそんな会話をしながら駅から歩いて秋絵が住むマンションがある閑静な住宅街に入っていった。
「わぁ!秋絵先輩、こんないい所に住んでるんですかぁ!?いいなぁ!」
「ホント、すごいいい所ですね。」
秋絵が住むマンションに着いた三人、果歩と知子は驚きの声をあげた。
秋絵が住んでいるのはかなり立派なマンションだった。
そこは普通の大学生はもちろん、働いている若い社会人でも住める人は少なそうな家賃の高そうなマンションだった。
「両親が勝手に用意した部屋なのよ・・・セキュリティがしっかりしてないとだめだってうるさくって・・・。学生でこんな所に住んでるなんて逆に恥ずかしいわ・・・。」
「え~でもうらやましいです。私もこんな所に住んでみたいなぁ・・・。」
三人はマンションに入りエレベーターに乗って秋絵の部屋がある階に向かった。