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女子大生 水野果歩
第95章 女子大生 水野果歩(95)
久しぶりのアルバイト。

富田のマンションに篭っていた間は大学と共にアルバイトもずっと休んでいたのだ。


スタッフ「おぉ果歩ちゃん、実家に帰ってたんだって?」


スタッフルームに入ると、数人の男性スタッフにそう声を掛けられる。

欠勤理由はここのオーナーである富田が説明しておいてくれたらしい。

果歩はこの1週間近く実家に帰っていたという事になっていた。


果歩 「すみません突然休んじゃって、また今日から頑張るので、よろしくお願いします。」


スタッフ 「いやぁやっぱ果歩ちゃんが居ないと職場に華がないよなぁ。筋肉男ばっかだからここは。」


突発欠勤などしてしまって、嫌な顔をされるのではないかと不安であった果歩だったが、トミタスポーツのスタッフは皆、笑顔で果歩を迎えてくれた。

きっともう1つのアルバイト先である雑貨屋では、こんな風にはいかないだろう。

女性ばかりのスタッフの中で、自分勝手に突発欠勤を繰り返していれば、嫌な目で見られるであろう事は想像できた。

実は果歩はこの時点で雑貨屋のアルバイトを辞める事を決めていた。

と言うより、先日富田と相談して辞める事に決めたのだ。

これからは週5日、トミタスポーツでアルバイトをする。

それはオーナーである富田の力でどんな融通(ゆうずう)も利くから。

そう、果歩はこれから毎日のように富田と会わなければいけない、いや、会いたい理由があるのだ。


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