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女子大生 水野果歩
第111章 女子大生 水野果歩(111)

果歩 「私・・・友哉を信じ通す事ができなかったの・・・私・・・弱いから・・・ごめん・・・私達・・・もう・・・」


果歩が友哉と別れる事を覚悟した言葉を言おうとした瞬間、友哉の口が開く。


友哉 『果歩っ・・・俺の話、聞いてくれないか?』


果歩 「・・・ぅ・・・ヒック・・・ぅ・・・」


友哉 『俺・・・果歩が好きだ。』


果歩 「・・・ぇ・・・・」


友哉 『俺はずっと果歩の事が好きだよ。・・・俺には、果歩が居ないとダメなんだ・・・。』


果歩 「・・・友哉・・・」


友哉 『俺も弱い人間、人間誰でも弱いんだよ果歩・・・でも俺は強くなりたい、果歩のために。果歩といっしょならどんな事でも乗り越えていける。・・・果歩といっしょに幸せになりたんだ。』


果歩 「・・・・・」


友哉 『果歩・・・俺と結婚してくれ。』


果歩 「・・え・・・・・」


それは果歩にとって思いがけない言葉だった。


・・・結婚・・・


果歩の胸がキュンっと締め付けられる。

友哉から出た言葉は、友哉からの果歩に対する強く熱い気持ちがこもったものである事は確かだった。

海外電話で、しかも唐突に出た言葉ではあったが、これが友哉の正直な気持ちと、覚悟であったのだ。

果歩の目からポロポロと大粒の涙が零れる。


友哉 『すぐにではないけど、近い将来必ず・・・俺は果歩とずっといっしょに居たい。愛してるんだ、本当に。・・・だから、別れようなんて・・・言わないでくれ・・・な?』


友哉のその言葉を聞いた瞬間、果歩の涙は悲しみと罪悪感の涙から、感激の涙へと変わっていた。


果歩 「ぅ・・・ぅ・・・友哉ぁ・・・ヒック・・・ぅ・・・」


友哉 「果歩・・・これからも俺の彼女でいてくれるか?」


果歩 「・・・・・ぅん・・・・」


友哉 「・・・?果歩?・・・」


果歩 「・・・ぅ・・・・うん・・・私も友哉の事がずっと好きだよ・・・ぅ・・・。」


泣きながらそう言った果歩。

2人の間での2度目の愛の告白であった。

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