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女子大生 水野果歩
第112章 女子大生 水野果歩(112)
今日は土曜。

朝、果歩は自宅アパートで掃除や洗濯物をしながら考えていた。


・・・今日でトミタスポーツのアルバイトをやめないと・・・

・・・富田さんに言えば分かってもらえるよね、きっと・・・


昨日の電話で果歩は友哉との交際を再スタートする事を誓ったのだ。

そして将来の結婚まで約束したのだから。

忘れていた幸せの感覚を、友哉は気付かせてくれた。

寂しがり屋の果歩に友哉は『果歩が寂しいなら、俺日本に帰ってもいいよ』とまで言ってくれたが、さすがに果歩は『嬉しいけど・・・大丈夫!私1人で待ってるから。友哉はそっちで勉強頑張って』と断った。

自分に対しそこまで言ってくれた優しい友哉がとても愛しい。


果歩 「ン~♪フフッ、今日はいい天気♪」


洗濯物を干しながらも、友哉の事を思うと自然と笑みが零れてしまう。

一難超えた果歩の中の友哉への【好き】という感情は、以前よりも増しているようだった。


果歩 「・・・・・・。」


しかし果歩のそんな笑顔も一転、富田の事、アルバイトの事を考えると憂鬱になる。

アルバイトとはいえ、突然辞める事になればトミタスポーツのスタッフの方達に迷惑が掛かるのは確かだ。特に最近のトミタスポーツは会員の急増で、ただでさえ人手不足なのだから。

富田との関係も今考えると、どうしたらいいのかよくわからない。

富田とは身体の関係はあっても恋仲ではない・・・はずだ。


・・・私って・・・富田さんの何なんだろう・・・


付き合っている訳ではないので、別れてください、では違うのかもしれない。


・・・どう伝えればいいのかなぁ・・・


アルバイトの事も、富田との事も、相手を気遣う優しい心の持ち主である果歩にとっては、気が重い話だった。


・・・でも・・・ちゃんと言わないと・・・


友哉との将来のためだと、果歩は心に強く決めるのであった。

そしてすぐに他のアルバイトを探して、新たなスタートを早く切る。それが今の果歩の目標だ。


果歩 「しっかりとしないとね、友哉・・・。」


果歩の視線の先には、机の上に置いてある写真立てが。2人でディズニーランドに行った時にいっしょに撮った写真だ。

一度は引き出しに締まった写真だったが、昨日の夜からもまた果歩が出したのだ。

写真には幸せそうな笑顔を浮かべる2人の姿が写っていた。


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