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女子大生 水野果歩
第112章 女子大生 水野果歩(112)

その日の昼過ぎに、果歩は着替えをしてアルバイトに向かう準備をしていた。
これで最後になるであろうトミタスポーツのアルバイト。
果歩 「・・・はぁ・・・」
鏡を見て身なりを整えながらため息を付く果歩。
まだ富田に何という言葉で伝えるか悩んでいるのだ。
優柔不断な部分もある果歩の性格なら仕方ないのかもしれない。
そんな風に考え、悩みながら果歩はアパートを出てトミタスポーツへ向かった。
山井 「おぉ果歩ちゃん!今日は昼からだっけ?」
ジムに着いてスタッフルームに入ると、すぐに山井が声を掛けてきた。
果歩 「はい・・・あ、あの山井さん・・・富田さんはどちらに・・・?」
山井を見て顔を赤くしながら尋ねる果歩。
山井 「富田さんはぁ・・・たぶんオーナー室じゃないかな?何かあるの?」
果歩 「ぇ・・・はい、ちょっと・・・」
果歩は先日山井とも性行為をした。それを思い出すとなんだか気まずいし、こうやって職場で顔を合わすのも恥ずかしい。
山井に言われた通り、富田がいるというオーナー室に向かう果歩。
この部屋は果歩が初めてトミタスポーツに来て富田と面接をした部屋だ。
富田は普段スタッフルームにいるし建物の一番隅っこにあるオーナー室は、滅多に人は行かないし、果歩も来るのは久しぶりだ。

