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女子大生 水野果歩
第119章 女子大生 水野果歩(119)

富田 「フッ、そうか・・・それはなによりだ。・・・で、今日なんだがな・・・もちろん準備はできているよな?」


大林 「はいはい、もちろんでございます。・・・ん?おぉ!この子が果歩ちゃんですね?」


富田 「あぁそうだ・・・。」


大林 「いやぁこりゃ驚いた。写真で見るよりもずっと可愛らしいお嬢さんだぁ!へぇ・・・ウヒヒ・・・。」


小柄な果歩と同じ位の身長の大林は、ギョロギョロとした目で果歩をジロジロと見つめている。
その大林の顔は脂ぎっていて、まるでそのルックスは何かの昆虫のようだ。


果歩 「ぁ・・・初めして・・・あの・・・水野といいます・・・。」


富田 「こいつはこの店の店長を任せている大林だ、俺とはもう10年来の付き合いなんだ。」


果歩 「・・・大林さん・・・ですか・・・。」


山井 「可愛いでしょ大林さん、果歩ちゃんはうちのジムのアイドルですからね。」


大林 「優しそうなお顔をしておられるねぇお嬢さん。目を見れば私は分かるんですよ、あなたはきっと誰にでも優しいお嬢さんだ。」


大林はメガネの縁を持って、果歩の瞳を見つめながらそう言った。


果歩 「あ、ありがとうございます・・・。」


女性の中にはこういった大林の様な小汚い男を〝気持ち悪い〟と思う人が多いと思うが、果歩に限ってはそういう事はなかった。

それは果歩がおっとりとした性格と、優しい心の持ち主だからなのかもしれない。

果歩はこの大林という男に悪い印象は持たなかった。

ただ、こんな店の店長なのだという点は当然果歩の頭の中でも引っかかってはいたのだが・・・。


大林 「・・・ヒヒ・・・いやぁでも楽しみだぁ、果歩さんは可愛くて優しくて、マジメなお嬢さんなんですね・・・いいですよ、すごくいいです・・・ヒヒ・・・。」


果歩 「・・・はぁ・・・」


富田 「大林、この奥だよな?」


大林 「えぇ・・・ヒヒ・・・皆さんどうぞ、こちらへ。準備は万全にしておきましたから。」


果歩 「・・・・・。」


果歩は奥に何が用意されているのかも、今から何をするのかも分からず、確認するように富田や山井の表情を伺っていたが、2人はただニヤニヤと笑みを浮かべているだけだった。

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