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女子大生 水野果歩
第120章 女子大生 水野果歩(120)
大林に連れて来られたその部屋は、店内とはまた別の意味で異様な雰囲気を醸し出す部屋であった。

やや広めのその部屋は、殆ど何も無い部屋だった。窓も無ければ事務所のような余計な机や椅子も無い。

ただ、中央には大きくて白いビニールシートが敷かれており、そこには不思議な形をしたベッド…いや、椅子が1台だけ置いてあった。

まるで病院の産婦人科にあるような椅子。

果歩にはまったく分からなかった。なぜそんな椅子がここにあるのか。



大林 「ヒヒ・・・果歩さんのために新調したんですよ、どうです?いいでしょう?」


富田 「フッ・・・そうか、よかったなぁ果歩。」


果歩 「ぇ・・・?あの・・・」


部屋に殆ど何も置かれていないためか、家具を入れる前の部屋のように声が響く。


大林 「ヒヒ・・・果歩さん、実はねぇここはこのお店に来る女性の中でも特別会員の方だけが入れる部屋なんですよ。」


大林がベットリとしたイヤらしい笑みを浮かべながらしゃべり始めた。


果歩 「・・・そ、そうなんですか・・・」


大林 「えぇ・・・ここはね、女性がより良い性生活を送れるようにするために用意した部屋なんですよ。」


果歩 「・・・より良い・・・性・・・?」


大林 「まぁ・・・簡単に言うと、性感マッサージ用の部屋なんですよ。」


果歩 「・・・ぇ・・・性感・・・マッサージ・・・」


そこまで言われて果歩はようやく気付いた。

あの変わった形の椅子の上でどのような事をするのか、女性のどの部分をマッサージするような部屋なのかを。

思わずスカートの前を両手で押さえて顔を赤くする果歩。

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