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女子大生 水野果歩
第131章 女子大生 水野果歩(131)

果歩 「・・・もしもし・・・?」
知子 『あ!果歩?ごめーん!今日勝手に休んじゃって。』
いつも通りの知子の大きな声を聞き、果歩はなんだか現実世界に引き戻されたような気持ちになった。
果歩 「ううん・・・でもどうしたの知子ちゃん、体の具合でも悪いの?」
知子 『え?体調は別に悪くないんだけどさ・・・フフ・・・。』
果歩 「そっか・・・よかったぁ、風邪でも引いちゃったのかと思ったよ。でもそれじゃどうしたの?なんか・・・機嫌よさそうだね?」
知子 『フフーン・・・わかる?実はニュースがあるんだよぉ。』
果歩 「へ・・・へぇ・・・そうなんだ・・・え・・・何なに?そのニュースって。」
果歩は濡れた股間に冷たい空気を感じながら、もったいぶる知子に聞いた。
知子 『フフ・・・実はさ、私来月からイギリスに留学する事になったの!しかも○○大学だよ!すごくない?』
果歩 「・・・ぇ・・・・」
目を丸くして驚く果歩。
思いも寄らなかった知子の言葉に、果歩は言葉を失った。
知子 『私の論文読んでくれた△△教授にどうだ?って言われて、実はイギリスに留学するのって私夢だったんだよねぇ・・・うちお金ないから半分諦めてたんだけど、教授がね・・・』
次から次へと勢いのある言葉を放つ知子の声は、なかなか果歩の頭の中に入ってこなかった。
果歩 「・・・・・。」
果歩は知子が留学して居なくなるという事に、途轍もない喪失感と、自分だけが取り残されていくような寂しさ、その2つが入り混じった複雑な気持ちに襲われていた。

