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女子大生 水野果歩
第132章 女子大生 水野果歩(132)
内心ショックを受けながらも、果歩は知子にそれを勘付かれないようにと、なるべく明るく振舞った。


果歩 「・・・そ、そっか・・・意外と知子ちゃん勉強できるもんね・・・努力が結ばれたんだね、よかったね。」


知子 「意外は余計ぃ~!・・・フフッ、それで今日も準備でいろいろ忙しくて休んだって訳なんだよぉ。でもごめんね果歩、突然で・・・寂しいでしょ?」


果歩 「・・・ううん、ちょっと寂しいけど・・・知子ちゃんの事日本から応援するよ・・・。」


明るい未来へ進もうとする知子が、果歩にはなんだか別世界の人に思えてきていた。


・・・それに比べて・・・私は・・・


知子 「ありがとう。あっ、そういえば・・・まぁそういえばって事もないけど果歩、友哉君とその後どうなの?相変わらず連絡ない?」


知子のその言葉を聞いて果歩の表情が一気に曇る。


果歩 「・・・ぇ・・・ううん・・・この前ね、連絡あったよ・・・。」


知子 「え~そうだったんだぁ、それでそれで?どうなったの?」


果歩 「・・・・・・。」


知子 「・・・果歩?」


もう親友の知子にさえ相談なんかできない。こんな自分の事で心配も掛けたくない。

果歩は精一杯声を絞り出して答える。


果歩 「・・・大丈夫だよ!仲直りできたよ、だから・・・知子ちゃんも私の事は心配無用だから、イギリスで頑張ってきてっ。」


果歩の苦手な嘘・・・いつもの知子なら、きっとそんな嘘はすぐに見破ってしまうのだろうが、今回は違っていた。

留学できるという嬉しい出来事に浮かれ気分の今の知子は、そういった勘が鈍っていたのかもしれない。

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