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女子大生 水野果歩
第133章 女子大生 水野果歩(133)

「おぉ果歩ちゃんおはよう!」
果歩 「おはようございます。」
スタッフルームに入ると、ここのスタッフ達にいつも通り笑顔であいさつをする果歩。
しかし挨拶をしながらも果歩の視線は自然と富田の姿を探していた。
果歩 「・・・・・。」
キョロキョロと辺りを見渡す果歩。
その後ろから近づいてきた一人の男が果歩に声をかける。
山井 「かーほちゃんっ!」
突然後ろから大きな声を掛けられ驚いく果歩。
果歩 「キャッ・・・・山井さん?」
山井 「へへ・・・果歩ちゃん誰かをお探しですか?キョロキョロしちゃって。」
果歩 「ぇ・・・?・・・あの・・・。」
山井 「へへ・・・富田さんがオーナー室で待ってるよ、いっしょに行こう。」
果歩 「・・・・ハイ・・。」
山井の言葉を聞いて果歩の顔がポッとピンク色に染まる。
もちろん山井も果歩もオーナー室で何をするのかは分かっている。
山井 「果歩ちゃん、大林さんが近いうちにまた果歩ちゃんに会いたいって言ってたよ。」
果歩 「そ・・・そうなんですか・・・。」
オーナー室へ向かう途中の会話。
山井の口から出てきた大林という名前が、果歩に先日の出来事を思い出させる。
怪しげな器具達に失禁してしまう程に性感を責められたあの体験。正直できればもうしたくないというのが果歩の本音だった。
だが今果歩の身体に取り付けられているモノを外せるのは大林だけ、だから会わない訳にはいかない。
きっと次に大林に会うときには、果歩はジェットコースターに乗る前のような恐怖感を抱くだろう。
乗ったら最後、いつ止まるか分からない乱高下する快感のジェットコースター。
しかしそれも富田の指示ならば果歩はきっと拒む事はしない。
もう快楽の世界へどんどん沈んでいく果歩は、もう殆ど歯止めが効かない状況と言ってもよかった。
そして、そんな果歩の心のブレーキを完全に破壊してしまうような出来事がこの後待っている事を、果歩はまだ知らない。

